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肉体のヌートピア―ロボット、パワード・スーツ、サイボーグの考古学ロボット、サイボーグ、AIの思想史
 日本でも早くから紹介されてきたサイバーパンクSFに触発されて書き始めた筆者の評論をまとめた本だそうである。しかし、永瀬氏の関心がサイバーパンクだけでなく、ロボットやサイボーグなど人間と機械の身体論的な関係を扱ったSF全般に向かったことで、非常に興味深いSFと科学の思想史になった。『メトロポリス』『宇宙の戦士』など欧米の古典SFや、忘れられた作品への身体論的、或いは社会思想的なアプローチはSFファンならずとも興味深く読めるだろう。
 また、人型ロボットの実現やサイボーグのSF小説への導入に関して日本が欧米よりも進んでいたという事実がちゃんと指摘されているのは、日本のSFファンとしては嬉しい。

 日本語で読めるこの種の本がこれまでなかったという意味でも重要な文献なのではないだろうか。




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